第80回研究会
開催日時 | 2019年1月29日(火)17:00-18:30 |
場所 | 神戸大学大学院国際文化学研究科 学術交流ルーム(E棟4階 E410) |
発表者
桑山敬己氏(関西学院大学)
タイトル
「文化人類学とは何か:いくつかの基本概念の問い直し」
要旨
とあるブックレット執筆のために、自分が40年近く学んできた文化人類学はどのように定義されてきたのかを調べてみたところ、内容の説明はあっても定義そのものはあまり見つからなかった。そこで、私は次のように定義してみた。「文化人類学とは、19世紀半ばの欧米に登場し、今日ではグローバルに展開されているところの、人間の生活様式(way of life)に関する総合的な学問である。それは、世界各地の人間集団に共通の特徴と各々の集団に独自な特徴、つまり人間の普遍性と個別性を、主にフィールドワークによって得られた資料と身体知に基づいて明らかにすることを目的としている」。このような理解に基づいて、本発表では私が文化人類学だと考える学問の基本概念および実践のいくつかを再検討する。具体的には、「文化」「文化相対主義」「民族」「民族誌(エスノグラフィー)」「フィールドワーク」である。
桑山敬己氏(関西学院大学)
タイトル
「文化人類学とは何か:いくつかの基本概念の問い直し」
要旨
とあるブックレット執筆のために、自分が40年近く学んできた文化人類学はどのように定義されてきたのかを調べてみたところ、内容の説明はあっても定義そのものはあまり見つからなかった。そこで、私は次のように定義してみた。「文化人類学とは、19世紀半ばの欧米に登場し、今日ではグローバルに展開されているところの、人間の生活様式(way of life)に関する総合的な学問である。それは、世界各地の人間集団に共通の特徴と各々の集団に独自な特徴、つまり人間の普遍性と個別性を、主にフィールドワークによって得られた資料と身体知に基づいて明らかにすることを目的としている」。このような理解に基づいて、本発表では私が文化人類学だと考える学問の基本概念および実践のいくつかを再検討する。具体的には、「文化」「文化相対主義」「民族」「民族誌(エスノグラフィー)」「フィールドワーク」である。