第94回研究会
開催日時 | 2023年7月14日(金) 17:30-19:30 |
場所 | 神戸大学大学院国際文化学研究科 学術交流ルーム(E棟4階 E410) |
発表者
Nguyen Tran D. Huyen氏(神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程)
タイトル
「エスニックフード、エスニックコミュニティ及び家族―エスニックフードとしてのベトナムフードからベトナム南部における家族内の食生活へ―」
要旨
2022年末に、在日ベトナム人数は476,346人に上り、朝鮮・韓国人の人数を抜いて、在日外国人の中で2位になった。同時に、80年代の「エスニック」ブームで「エスニック料理」として知られたベトナム料理がレシピ本等で「ベトナム料理」として取り上げられるようになった。「ベトナム料理店」という看板のある店もわずかだったものが多くなった。本発表は、神戸市における在日ベトナムフードに着目し、日本社会におけるエスニックコミュニティーの受け入れへの役割を明らかにする。そして、ベトナム南部における家族内の食生活との関連を説明する。
発表者②
德田惠氏(神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程)
タイトル
「都市先住民のホームレス―歴史的背景を中心に―」
要旨
カナダ先住民の多くは、居留地などの遠隔地に住んでいたが、現在半分以上が都市に住む。同時に、ホームレスの数も増加し、非先住民の8倍にのぼる。それには、植民地主義政策をはじめとするかつての侵略的歴史の影響が大きく関与しているという。
本発表では、都市先住民全体がホームレスになる最大の要因として言われる植民地主義政策と福祉のコロニアリズムによる影響を概観する。その上で、寄宿学校問題に対する近年の謝罪、和解の動きを検討する。以上の流れを通じて、カナダ社会で、なぜ「福祉のコロニアリズム」論が議論される状況が生まれたのかということを論ずる。
Nguyen Tran D. Huyen氏(神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程)
タイトル
「エスニックフード、エスニックコミュニティ及び家族―エスニックフードとしてのベトナムフードからベトナム南部における家族内の食生活へ―」
要旨
2022年末に、在日ベトナム人数は476,346人に上り、朝鮮・韓国人の人数を抜いて、在日外国人の中で2位になった。同時に、80年代の「エスニック」ブームで「エスニック料理」として知られたベトナム料理がレシピ本等で「ベトナム料理」として取り上げられるようになった。「ベトナム料理店」という看板のある店もわずかだったものが多くなった。本発表は、神戸市における在日ベトナムフードに着目し、日本社会におけるエスニックコミュニティーの受け入れへの役割を明らかにする。そして、ベトナム南部における家族内の食生活との関連を説明する。
発表者②
德田惠氏(神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程)
タイトル
「都市先住民のホームレス―歴史的背景を中心に―」
要旨
カナダ先住民の多くは、居留地などの遠隔地に住んでいたが、現在半分以上が都市に住む。同時に、ホームレスの数も増加し、非先住民の8倍にのぼる。それには、植民地主義政策をはじめとするかつての侵略的歴史の影響が大きく関与しているという。
本発表では、都市先住民全体がホームレスになる最大の要因として言われる植民地主義政策と福祉のコロニアリズムによる影響を概観する。その上で、寄宿学校問題に対する近年の謝罪、和解の動きを検討する。以上の流れを通じて、カナダ社会で、なぜ「福祉のコロニアリズム」論が議論される状況が生まれたのかということを論ずる。